信徒の体験記

神さまがお働きくださっている

 平成28年の11月21日、バイクに乗っていた夫が、突然出てきた自動車に対応しきれず、横転して車の下へ入り込んでしまいました。
 夫は、くも膜下出血、肺挫傷、多数の骨折、脊髄損傷(せきずいそんしょう)とのことで、この先歩くことはできないとの診断でした。
 私は、良いと思えることも、悪いと思えることも、神さまがお働きくださっていることであり、自分の都合で良し悪しを決められないことを教えていただいています。夫の状態には大変動揺致しましたが、私は神さまのお計らいをお受けさせていただけるように、神さまに委ねる祈りを捧(ささ)げました。毎日、浄霊をさせていただきました。
 夫は5カ月間のリハビリを終え、別のリハビリ病院に転院し、その後生活の一切を自分でできるまでになりました。
 〝神さまのされたこと〟として受け止め、すべてを委ねさせていただいたことが、私にとって大きな救いでした。そのことがなければ、悲しみでいっぱいになっていたと思います。
 神さまに対し〝このことはあなたがなされたことなのですね。ありがとうございます〟と申し上げることを教えていただいていますが、夫のことを通して、この祈りを捧げるものにならせていただいたことを感謝申し上げます。

広島県 S.Y.

私だけの思いではない私の思い

 ある日、出勤すると課長から「明日から掃除をお願いしたい」と言われました。清掃の方が退職するので、代わりの人が入るまでとのこと。私は〝掃除でこの会社に入ったんじゃないのに〟と思いながらも、「分かりました」と返事をしました。
 午前8時にお茶を沸かすことから始まり、食堂やトイレ、ロッカー室と会議室の掃除をし、午後2時頃自分の仕事に戻るのですが、その間、二人の方が手伝いに来てくれるので、自分の居場所がなくなるようで、〝仕事を辞めたい〟との思いになりました。
 そうした時、私の思いは私だけの思いではなく、すべての人に通じている想念であり、その思いを神さまは受け取ってくださっていると教えていただきました。
 私は、「神さまは父母先祖の方々や多くの方々の思いを私の中に集めてくださっています。すべてのものと共に天国に立ち返らせていただけますように、明主様と共にあるメシアの御名にあって委ねさせていただきます」とお祈りをしました。
 翌日、会社に行くと、不思議と今までどおり自分の仕事ができるようになり、お手伝いの人は他の仕事をするようになりました。掃除も、明るく穏やかに受け止められるようになりました。これからもすべてのものと共に天国に返らせていただく祈りを、大切にさせていただきます。

愛媛県 S.M.

わがままな同室のHさんが…
 人間は、天国において神の命をいただき、この世に生まれてくると教えていただきました。信仰に出会う前の私は、命の親である神さまを忘れ、いわば"家出娘状態"でした。私は、浄霊をいただき、心身を癒されてようやく神さまがおられたことを受け止められるようになりました。
 昨年、腎臓の病気で入院していた時のことです。同室のHさんは、お見舞いの方や看護師さんにわがままを言う人でした。「私にはもう先がないからすぐ見舞いに来て、その時はたこ焼きを差し入れてほしい」などと電話をかけて人を呼び付けていました。
 私は〝何でこの人と同じ部屋なのかな〟と思いました。しかし、Hさんの中にも神さまのみ心があります。私は、〝私の中に神さまがおられ、Hさんの神さまも私の中の神さまも一つであり、共に立ち返らせていただきます〟と心の中で申し上げました。その時、かすかに揺れる白いブランコがイメージで浮かんだのです。天国に立ち返られたことを喜んでいるみたいに……。嬉しくて、びっくりしました。
 Hさんが変わってきました。周りの方に「振り回してごめんね。お世話になるね、ありがとう」と。どの人も、元々天国で神さまの命をいただいていたのだから、〝ご一緒に天国に返りましょう〟との思いを持たせていただくことは、ありがたいことだと思いました。

愛知県 M.O.

介護施設でミニ花教室
 私は山月愛好会のミニ花を習い始めて、その花を娘婿の職場、息子の職場、孫が通う幼稚園や小学校へ持っていってもらっていました。ある時、娘婿から「お義母さん、施設を利用している方や職員さんから、『毎月届けてもらうこの花を、自分達も生けてみたい』という声があり、協力してもらえませんか」とのことでした。
 恐縮してしまいましたが、娘婿が勤めている介護施設でミニ花を生けることになりました。私自身初めての試みでした。
 当日は仲間のNさんと伺いました。ホールでは皆さんが笑顔で迎えてくださり、利用者の方とスタッフさんとで和気藹々と楽しくお花を生けて、無事に終わることができてほっとしました。
 利用者の中には「今度、娘が来たらあげたい」とおっしゃるなど、皆さんそれぞれ生けた花を後日、家族に渡されたようです。スタッフの方達も「地域の公民館にも持っていきたい」と張り切っていました。お花もオアシスも過不足なくぴったりで、皆さんが笑顔で生けている姿を見守っていただけの私たちも、元気をもらいました。
 私は花とのふれあいを通して、命の親である神さまがおられる天国を思い出し、そこに返り、その安らぎの世界にいる喜びをもって楽しく生けることを教えていただいています。その願いを共にしていただいたことをありがたく思います。

三重県 H.T.

心の中で夫を責めていた私
 20年前、夫が私に内緒で保証人となり、裁判所の差し押さえを受ける事態になりました。それ以来、夫を責める気持ちをずっと持ち続けたままおりました。
 私は、信仰によって「救い」とは、「本当の親(神さま)を知る」ことであり、「神さまの赦しがすべてに及んでいることに気がつかせるために、私たちに見聞きさせたり、体験させてくださっている」と教えていただきました。
 神さまは心掛けのいい人も悪い人も、全部赦しておられ、私が悩み煩うのは、「苦悩の中にいる人々の思いを私の思いの中に集めてくださっているのですから、〝多くの人々があなた(神さま)の赦しをお受けしてここに立ち返ってまいりました。あなたの栄光が現れ、赦しがすべてに及んでいますから、神さまが成し遂げられた業として、どうぞ、明主様と共にあるメシアの御名にあって、お受け取りください〟と申し上げることなのです」と教えていただきました。この導きをいただいて私は涙があふれました。
 私が夫を追い詰め、自分を見つめず、神さまのみ心を考えることもなく過ごしてきたことに気づかせてくださるために、神さまがされたことと受け止めることができました。また、夫も神さまに使われているのだと思えました。
 〝神さまがいらっしゃる〟〝赦され、救われている自分だった〟と、心より神さまに感謝することができました。

鹿児島県 T.U.

喜怒哀楽の思いも私のものではない
 私の母は、施設に入所して6年になります。不平不満の言葉が多かった母ですが、施設の皆さんにお世話をいただくことに「こんな嬉しいことはない」と感謝し、心が穏やかになってきました。
 最近、教えていただいたことがあります。それはすべてが神さまのものだ、ということです。私の心も体も魂も、喜怒哀楽の思いまでもが、自分のものではないと。初めは驚きましたが、〝神さまは丸ごと私を受け止めてくださっているんだ〟〝自尊も謙遜も、うぬぼれも卑下も、満足も不満も、すべてを神さまに委ね、受け取っていただくことなんだ〟とも思えてきました。
 母のことが気になっていた私ですが、神さまがいつも私と共に、母と共におられる、という安堵感を与えていただけるようになりました。
 神さまの創造の目的は、私たちをご自身の子どもとするということです。そのために万物すべてを用意されました。そして地上に送り出した子ども全員を、ご自分のもとにまた迎え入れて、一緒に住みたいと思っておられる。そして「私を信頼してほしい、安心してほしい」と神さまはおっしゃっている――と教えていただきました。
 母も私も、神さまは受け止めてくださり、子どもとして養ってくださっていることを信じて生きていきたいと思います。

徳島県 K.K.

養い育ててくださっている
 長男は会計事務所に勤めていました。嫁から「夫は仕事が忙しく、明け方まで事務所に居たり、精神的にも大変です」と聞かされ、びっくりしました。長男はその後、会社を休むことが多くなりました。メンタルクリニックを受診した結果、異常はなく、原因は仕事のストレスとのことでした。結局、息子は体の限界を感じて会社を辞めました。
 私は、〝息子が病気になる前に辞めてよかった〟と思いました。しかし、〝次の仕事が見つかるだろうか〟と心配になりました。
 ある日、「祈りの言葉」にある「養い育ててくださっておりますことに感謝いたします」という言葉が、心に浮かびました。私は息子のことで、心が揺れることは、〝今、養い育てていただいているということではないだろうか〟、そして〝それは、実はありがたいことなのでは〟と思えたのです。気持ちがすっと軽くなりました。
 それから3日ほどして、長男の就職先が決まりました。同級生の親御さんの会社で、以前から誘ってくれていたそうです。神さまは、いつも私たちの中でお働きくださり、何事も神さまが私たちをご自分の子として養ってくださっていることであり、神さまの現れであることを教えてくださっていると思いました。

愛知県 M.O.

ミニ花を望まれて...
 すべてに命を与える力は神さまがお持ちであると教えていただいています。お花にもその神さまのお働きがあります。そのことをありがたく思い、皆さんとご一緒にミニ花の配布をさせていただいています。
 ある日の夕方、自宅でミニ花を生けました。自画自賛ではないですが、とてもきれいに仕上がり、〝この子(ミニ花)はどこに行くのだろう〟と思いました。
 翌日そのミニ花を所長に見てもらい、玄関前で話をしていました。私の住んでいるアパートの前でリフォーム工事をしていた年配の男性が訪ねて来られ、「そのミニ花をいただきたい」ということでした。お金を払おうとされるので、売り物ではないことを話し、お断りしました。また訪ねて来られ、「やっぱり、先ほどのお花を分けていただきたい。もう一度見てみたい」と言われます。私がミニ花の意味を説明すると、「実は、妻が交通事故で亡くなっており、仏壇に供えたい」と言われました。
 神さまは私の中で生きておられます。お花の中でも生きておられます。この方はすべてを生かしておられる神さまを感じられたのではと思い、お渡ししました。神さまのみ恵みがこのご夫妻にありますように、共にお使いください、とお祈り申し上げました。

愛媛県 H.T.

TOP
Copyright(c) 2020 Sekai Meshia Kyo. All Rights Reserved.